ネットのフェイクニュースを鵜呑みにするのは危険!情報の信頼性を見分ける方法は?

 私のように一人で過ごすのが好きな者にとって、ネットやSNSなどは、よい友達になりがちです。なかには有用な情報もたくさんあり、お役立ちなツールであるネットは、時に、とんでもないフェイクニュースを見せてくれることもあります。

例えば、最近、ネットでは、「トヨタの社長が、コロナワクチンは毒だから打ってはいけない。私も打っていない」と発言したことが広まり、Twitterなどで大騒ぎになっていたのを知ってますか?結果としてデマということが判明したものの、その間、拡散され、信じてしまった人も多数いたのです。

このようなフェイクニュースやデマが拡散されてしまうのがネットの怖さですが、嘘の情報を見抜く秘訣はあるのでしょうか?

ネットは危険?デマ情報に騙されない、惑わされてしまう人の特徴は?例えばトヨタの社長の件

そもそも、ネットのデマ情報は、なぜ拡散されてしまったのか?を考える必要があります。冒頭のトヨタ社長の発言については、私もTwitterでリアルタイムで見ていたのですが、あっという間に拡散され、イイネやリツイートなど、されていくのを目にしました。

イイネは、誰かが発言したツイートに対し、「グッドマーク」を押すことで、同意を示すもの。リツイートは、発言が多くの人の目に触れるよう、拡散するものです。例えば、1000人のフォロワーがいる人が発信した場合、それをさらに、100人フォロワーがいる人が発信する。また別のフォロワー5000人の人がリツイートするとさらに多くの人の目に触れる・・という感じです。

つまり、リツイートする人が増えれば増えるほど、また、そのツイートをする人がフォロワーが多ければ多いほど、多くの人の目に触れる・・という感じですね。トヨタの社長の記事も、秒単位でリツイートが増え、拡散されていくのを目にしました。

私もこのツイートを見たとき、え??そんなことがあるの?と、一瞬信じそうになってしまったものです。が、次の瞬間、「あれ?待てよ?トヨタって大きな会社だし、たぶん、社員にもワクチン接種推奨してそうだよな??」と、勘が働いたんです。そこで調べてみることに・・。

トヨタの社長が反ワクチン?多くの人が信じてしまったデマ情報をすぐ見破った方法は?

その記事に怪しさを感じた私は、すぐにはリツイートすることなく、情報源やツイッター上に寄せられるコメントを読んでみることにしました。すると、コメント欄には、真っ二つに種類が分かれる人々の声がありました。

ひとつめは、「トヨタの社長、反ワクチンだったんだー!さすが!」というような賞賛の言葉、または、「え?やっぱり?トヨタの社長ってワクチン打ってないの?政治家はほとんど打ってないらしいからね。」というような驚きの声。これらの人々に共通することは、この記事の内容に賛成か反対かは別として、ニュースの内容を信じ切っているということです。

そして、もうひとつのタイプは、記事を即座に信じず、疑いの気持ちを持って見ている人たち。「この記事怪しいぞ。運営者情報見たら、ただの個人ブログだし」という意見や、「トヨタの社長は、記事に書かれた時間に記者会見なんてしてなかったから、デマでは?」という意見がありました。

やはりと思い、私も、「トヨタ」「コロナワクチン」などで検索してみることに。というのは、先日、トヨタでコロナワクチンの職域接種が行われる・・というような記事を見たような気がしたからです。調べると、やはりそのようでした。社員に推奨して打っているようなものを、社長が、「毒」とか「危険」と言ったり、「私も打っていない」なんて公言するとは考えにくいですよね。

トヨタの社長が反ワクチンかどうか、実は自分も打ってないかどうかは別として、社員に勧めてるものを、自分が実は打ってないと公言するのは、あり得ないと思ったんです。「実はこっそり打ってない」というなら分かるけど、公言するのはちょっと。「俺らに勧めるのになんで自分は打たないの?」「え?危険だから打たないって言うのに社員には打つの?」って、大反発が起きるはずだからです。

以上のことから、私は、このニュースがデマ、フェイクニュースであることを即座に見抜いたので、拡散することなく、また、信じたり、誰かに言いふらすこともなく済みました。もし周りに言いふらしてしまったら、「あの人はデマを信じる馬鹿者だ」とか、「信用できない」と思われてしまったかもしれません。

このようなわけで、ネットのデマに騙されないようにするためには、すぐに信じるのではなく、「誰」が発信しているか、また、そのニュースが真実である根拠を探す(この場合であれば、トヨタ社長がその時間、本当に記者会見を開いたか等)、また、疑わしいことの根拠(この場合であれば、職域接種について)などを、自分なりに調べることが大切と思います。

フェイクニュースやデマを信用する人の心理は?

ネットのフェイクニュースは、見ていて信じてしまいそうになるほど、本物っぽく巧妙に作られていたり、つい、信じてしまいたくなるような面白さ、または、魅力があったりします。

今回のようなニュースでは、まず、トヨタの社長という超有名人かつ、影響力のある人の発言だったこと、また、コロナワクチンという、世界中の誰もが関心を持っているテーマだったため、多くの人々の関心を引き付け、反響を及ぼしました。

ネットの面白いフェイク記事に騙されてしまう人が多いのは、彼らがおバカだからとは限りません。おバカかどうかより、深く考えないかどうかということです(ま、これをおバカと言ってしまえばそれまでだけど)。深く考えないということの理由は、単に面倒くさいから、時間がないからというのもあるかもしれませんが、そうとは限りません。

忙しいサラリーマンが、通勤途中でこの記事を発見した場合、深く調べる暇もなく、昼休みに同僚に発信してしまうかもしれません。しかし、ネットニュースなんて見てる人は、大抵、私を含め、暇人が多いと思いますので(笑)、それなら、ちゃんと真偽を調べてみましょう。

面倒くさい、または、忙しいことを言い訳に真偽を調べない、または、深く考えない・・このような人の心理をついたのが、フェイクニュースだと思います。さて、では、騙されないための心がけはあるのでしょうか?

フェイクニュースやデマを見分けるコツは?

「職場の教養」という無料冊子が店舗に置いてあり、ふと読んでみたのですが、そこに、フェイクニュースやデマ情報について、とても良いことが書かれていたので、ここに書いておきたいと思います。

フェイクニュースやデマを信じてしまう人には、いくつかの特徴があるそうです。それは、彼らの考え方の傾向と言ってもよいでしょう。具体的には、、

  • 「事実」かどうかより、「共感できるか」で選ぶ
  • 「事実」かどうかより、「面白いかどうか」で選ぶ

という傾向があるそうです。

ほお、これは私もなるほどと思いました。Twitterやネットの情報を鵜呑みにしてしまう人は、その情報が本当かどうかを確かめるより先に、共感できるか、面白い内容であるか・・ということを重視してしまう傾向があるようです。

今回のニュースであれば、例えば、普段からワクチンについて反感や疑問がある人にとっては、「トヨタ社長」という発言力のある人が、「反ワクチン」であるということに、絶大なる共感や親近感、喜び、興奮などを感じてしまうわけですね。

また、ワクチンに疑問や反発がない人にっても、トヨタ社長が、国の推し進めている事業に反発心を持っっていることが、とても面白く、興味深く感じるに違いありません。特に、反社会的な考えを持つ人は、「こうだったらいいのにな!」という願望もあるので、信じたくなると思います。

私自身、社会に受け入れられず、はみ出者として生きてきた経験があるので、実際、このニュースを見たときは、少し喜ばしいような、共感の気持ちがありました。しかし、すぐに、「そんなわけねーよな」・・という冷静な気持ちにもなりました。

情報は生活していくうえで欠かせない大切なものですが、正しく理解しないと、かえって騙されてしまうなどの危険性もあります。では、騙されないためには??

それには、多くの場所に出向き、人に会い、自分おてゃ異なる意見に耳を傾ける積極性と柔軟性が必要です。

情報に惑わされないようにするためにも、あらゆる観点から物事をとらえるという意識をもって、日々過ごしたいものです。

引用元:職場の教養八月号

なるほど、まわに、私が思っていることそのものの意見が、この冊子に書かれていましたので、引用しておきます。

人は、自分と異なる意見を持つ人に対し、耳をふさぎたくなる傾向があります。と同時に、嘘の情報であっても、自分に都合のよいことや、好ましいと思える内容であれば、盲目的に信じてしまう可能性もあるのです。

だからこそ、時に、科学的な視点、客観的な視点から、考え直してみたり、自分と異なる意見を持つ人の話を真剣に聞くことも、すごく大切だと思います。それには、日本だけ、○○県だけ、東京だけ・・などに限らず、いろんな世界に出向き、いろんな経験や性格を持つ人、人種に会うことが大切だと思っています。

私の周りにも、フェイクニュースに限らず、偏った視点でしか物事を見られない人、見たいものしか見られない、信じたいものしか信じられない・・という人がいます。そのような人は、すごく頭が悪い人なのかと思いきや、意外と、高学歴の人や、大企業に勤めるエリート、権威のある職種の人もかなり多い傾向があります。

彼らの多くは、自分が正しい、頭が良いなどと思いこんでしまい、他者の意見を遮断してしまいがちです。なぜなら、彼らの多くは、狭い世界に安住してしまい、広い世界を見ようとしないからです。確かに、彼らが狭い世界の中で築きあげてきた栄光の世界は、居心地がよく、楽で、手放したくないものでしょう。

頭がよいか悪いかを問わず、柔軟な思考ができる人は、様々な境遇や世界の人たちと、同じ気持ちで語り合い、意見を交換したり、悩んだり、深く物事を考えてきた人たちだと思います。私自身も、若い時より、苦労を乗り越えた今の方が、柔軟な思考ができるようになった。だからこそ、フェイクニュースを見抜く目も培われたのだと思います。

皆さんも、情報は便利ですが、惑わされないように気を付けてくださいね!

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