子供のお稽古が辞めにくい時、退会理由は?挫折感を残さない辞め方は?
子供の習い事では悩むことが多いもの。何をやらせようか?ということから始まり、続けるか辞めるかなど、迷いは尽きませんね。
子供の特性ややりたいことがハッキリ分かればいいのですが、小さい時は特に、何が向いてるか、得意かということは、分かりにくかったりします。そんな場合、とりあえず周りがやってるからという理由でやらせるかもしれませんね。
私の周りでは、ピアノ、公文、英会話、水泳などがダントツに多く、その次に、学校で募集している学童の野球、サッカー、空手、バスケなどが多い印象です。そろばん、プログラミングなどもたまにいます。
子供の習い事を辞めさせる理由は?向いてないのは遺伝だから?上手にならないお稽古事を続けるメリットやデメリットについて
子供の習い事を続けさせるかどうかは、本人の意思も大切ですが、年齢が小さいうちは、ほとんどが親の意見に左右されると言って間違いないでしょう。子供にはまだ意思決定するほどの自主性なども芽生えていないからです。
だからこそ、親の考え方が子供に影響するので大切なのですが、向いてないお稽古を続けるメリットもあれば、デメリットもあるのは事実です。私自身、今とても悩んでいます。
子供の適正は、親が思っている以上に早くから決まっている可能性があります。私自身の経験では、やはり遺伝による要素はすごく大きいと感じていて、うまくならないお稽古を続けるには限界があると思っています。かといって、メリットがないわけでもない。
今回は、下手なお稽古を続けるメリットやデメリットを考えてみました。
子供のお稽古、習い事を決める理由、基準は?
子供のお稽古事を決める時、一番悩むのは、何をやらせるかだと思います。何が向いているか分からないし、とりあえず沢山やらせるというママさんも見ますが、経済的、時間的にきつい場合がほとんどかと思います。
何が向いているか分からないからとりあえずいろいろやらせる・・というのもありですが、お金や時間などを考えると、2~3つほどに絞って習わせている親御さんが多い気がします。親の送迎などの負担、子供の体力的にもそれくらいがベストでしょう。
そして、決めるときの基準ですが、周りがやっているからとか、人気がある習いごとをとりあえずやらせている場合が多いと感じます。私が住んでいるのは田舎なので、都会より学校の種類が限られていたり、情報が少ないなどの理由もあると思います。
ピアノ、水泳、公文などは、テレビでも頭がよくなるお稽古事としてとりあげられるなど、子供に習わせるお稽古事の定番というイメージもあり、安心感があるのかもしれません。
田舎と都会のお稽古事、習い事の違いは?
私が感じた印象では、都内の教育熱心なママさんは、月~日まで毎日お稽古事を入れるなど、お稽古熱がすごい感じです。プログラミング、公文、体操、実験教室、英会話など、ずいぶんやらせてるな~!という印象です。
もちろん、そのママさんがたまたまだったかもしれませんが、東京などの都心は、田舎と比べ、教育熱心な人が多いです。また、スポーツより勉強系を多く習わせる傾向を感じますね。それに比べ、私の住む田舎は、ほとんどがスポーツ系重視です。
田舎の場合、情報量の少なさ、そして、親が低学歴だったりなど、教育に対する意識が都会と違っていたりなどの理由から、周りがやっているからとりあえずとか、人気がある習いごとだから・・などの理由でやらせているのだと予測しています。
また、それ以外にも、親自身が、頭より肉体が重視される労働についていたり、学歴不問の仕事についている率が高いことも考えられます。田舎に来て驚いたのは、スーツを来ている父親をほとんど見ないことです(笑)これはとても驚きました。
東京の一流大学を出た場合、スーツを着なかったり、学歴が必要ない仕事につく人は滅多にいないため、スーツを着なかったり、ブルーカラーっぽい人はあまり見ないものです。が、田舎では、そのような職業の方が一般的なのかもしれないと、最近気づきました。
そのような理由からおそらく、親自身が学歴や勉強の重要性を理解したり、感じられる機会に乏しいため、子供にはスポーツをさせる人が多いのかもしれません。田舎の場合は、早く結婚して子だくさん・・を求めるジジババも多いですからね。
早く結婚して子だくさん・・に必要な条件と言えば、学歴よりも健康ではないでしょうか?というわけで、田舎は都会よりスポーツ系のお稽古ごとが盛んな気がします。そして、スポーツ熱も都会よりすごいです。特に子供に対する期待というか、なんというか・・。私はちょっと苦手です(;'∀')
上達しないお稽古はやめるべき?続けるデメリットは?遺伝による考え方
子供のお稽古に上達が見られなかったり、周りに抜かされてしまうと、親のモチベーションも下がると思います。もちろん、子供のやる気も減るかもしれませんね。
うちの場合、今はダメでもそのうちうまくなるとか、周りに比べて上達が遅いだけで、暖かく見守ろうなどの気持ちがありました。が、後からはいってくる子、幼稚園生にまで抜かれるのを見て、才能がないのだと諦めの気持ちが出てきました。
物事には向き不向き、または遺伝などがあるのは間違いありません。また、本人の好き嫌いや興味もあります。もちろん育った環境も影響しますが、それ以上に感じるのは遺伝です。向いてないものをいくらやっても上達しないことがわかりました。
もちろん、努力次第で変わることもあるかもしれない。けど、私の経験では、親も子供も似た能力をもち、得意不得意も似通っていることが非常に多いです。
例えば、うちは、家族に運動神経がよかったり、スポーツを続けてきた人が一人もいません。私や元夫も運動音痴だったり、運動に興味がありません。しかし、私を含め、家族の多くが勉学や語学が得意です。
結果、子供もなぜか、運動は得意ではなく、勉強はあまりやってないわりに、まあ、できる方です。英検に関しては、過去問を一度やっただけのチャレンジでしたが、高得点で合格しています。小学二年ですが、クラス一落ち着きがなく、座って勉強するのは10分も続かない。なので合格するとは思ってませんでした。
それに比べて、スポーツのお稽古は二年もみっちり続けていて、休んだこともほぼないのに、休んでばかりの子や、もっと小さい子たち、後から入った子にどんどん抜かれているのです。これは、能力というのは、ある程度生まれついたものであることを示しています。
また、私は普段、中学生に勉強を教えていますが、そのなかで、できる子、できない子の差はハッキリしています。もちろん、家庭環境もあるとは思いますが、できない子は、いくら教えても理解しないし、忘れてしまう。できる子は自主的にやる習慣があるのはもちろんだけど、集中力があり、勉学への興味がある。
集中力や興味などはある程度、家庭環境も影響するとは思いますが、記憶力や理解力に関しては、やはり、生まれ持った能力の差を感じることが多々あります。
以上の理由から、私は、うまくならないという理由でお稽古事を辞めるのは、ぜんぜんありだと思うのです。本人にとっても向いてないことを続けることや、いくら頑張っても好きにならず、上達もしないのは辛いことかもしれません。
なんといっても、お金や時間の無駄になる可能性もあるので、向いてない、嫌いなどの理由で辞めることは、全然ありだと思っています。子供が楽しめないのでは、親も辛いし、送り迎えもしんどくなりますからね。
上手くならない習いごとを続けるメリットは?ママのタイプ別で考える
最後に、上手にならないお稽古事を続けるメリットはあるのでしょうか?続けることが大切!というお母さんもいます。
知人には、スポーツを習っている息子さんがいますが、上達が遅く、本人もあまり楽しんでいっていないそうです。しかし、小学1年生から6年生までずっと続けています。これは、すごいことだと思いました。
好きでもない、得意でもないことを六年間も続けるのは、親子ともに大変なことだと思います。続けた理由を聞いてみたところ、続けることに意味があると感じたからだそうです。なるほど・・
抽象的な答えではありますが、なんとなく分かる気がしました。それは、そのお子さんやそのお母さんの様子を見ると伝わってくる何かがあります。どちらもほんわかタイプ。優しくて癒し系という感じです。
お稽古事を続けている子供の親にはいろんなタイプがありますが、教育ママ、のびのびママがいますね。教育ママの場合、お稽古を楽しむというより、上達することや、周りに勝つことを目標にしている気がします。それに比べ、のびのびママは、楽しむこと、続けることを目標にしています。
上手くならなくても、本人が楽しんでいる場合、また、親がそこまで気にならない場合は、続けてもいいと思います。ほかの子と比べたら上達は遅かったり、適性がないとしても、本人なりに成長している部分もあるかもしれないからです。
例えば、うちの場合、お稽古の出来自体はいつまで経っても微妙なのですが、体力だけは少しずつついているようです。入会したての頃は、週に一度の練習でぐったりして起きられないこともありましたが、今は、ルーティン化したのか、体が慣れたのか、翌日に疲れを残すこともありません。
もちろん、成長とともに体が丈夫になったのもあるかもしれませんが、他のスポーツをしていないお子さんと比べれば、体力は付いているのだと思います。
ちなみに、うちは空手を習っているのですが、形がうまくなりません。グラグラしてしまったり、すり足ができなかったり、幼稚園の子にも負けてしまうほどのひどさです。しかし、どういうわけか、駆け足がとても速くなりました。
クラスでかけっこが速い子たちは、だいたい水泳をしていますが、スポーツの種類を問わず、続けることで足腰が鍛えられたり、持久力や瞬発力がつくこともあるかもしれません。私の住む田舎では、スポーツを全くやってないという子はほぼいないので、比較ができませんが、少なくともやってなかった時よりは、速くなりました。
というわけで、向いてなくても続けることで、お稽古そのものは得意になれなくても、別の運動が得意になったりする可能性もあります。また、仮に何も得意にならなかったとしても、運動することで適度な疲労感があり、落ち着きのない子が静かになったり、ぐっすり眠れるなどのメリットもあると思います。
スポーツで疲れるとごはんもおいしく食べられるし、熟睡もできるので、子供の成長によい影響をもたらすと思います。なので、見た目には上達が見られなくても、違う部分でメリットがあると考え、続けるという選択肢もありだと思うのです。
まとめ
さて、上手にならないお稽古事を続けることのメリットやデメリットなどを考えてきました。下手であるがゆえに挫折してしまい、辞めるのもあり。下手でも別のメリットがあると考え、続けるのもありです。
最終的には、個人やご家庭の考えで決めるのが一番かと思います。私の場合も今、すごく迷いながらも続ける選択をしているところです。ただし、気持ち的には、「いつ辞めてもいい」にシフトしています。
辞めてもいいと思えることで、心に余裕も生まれるし、お稽古がうまくならなくてもそこまで気にしなくなります。今、そんな段階です。無理に続けるのは一番よくないと思います。
ストレスになるくらいならスッパリ辞める!をモットーに、もう少しだけ続けてみる。そして、最終的には本人の気持ちを重視しながら、別のお稽古も考えてみたいと思っています。